住まいのプロが教える! 失敗しないリフォームの進めかた~前編~
2023年01月27日
#リフォームの基礎知識
リストア工房のO木です。
これまで何百組ものお客さまのリフォームをお手伝いしてきましたが、皆さまよくおっしゃるのが
「何から始めていいのかわからない」ということです。
リフォームのきっかけは単純に建物の老朽化だけでなく、お子さまの誕生や独立、ご両親との同居など、家族構成の変化によって必要となる場合があります。また、中古物件をご購入される場合は大規模なリノベーションをお考えの方も多いでしょう。
そこで今回は、「住まいのプロが教える! 失敗しないリフォームの進めかた」と題して、
前編ではリフォームを考えたときにすべきこと~業者選定まで、後編では契約~工事の流れについてアドバイスさせていただきます。
失敗しない極意/下準備を怠らない!
「とりあえずキレイになればいい」「業者にまかせておけばいい」という考えはNGです。人にとって住まいとは、明日への活力を養う場。機能性・快適性・デザイン性にはとことんこだわり、長期に渡って満足度の高いリフォームをめざしましょう。そのためにはまず入念な下準備が大切です。
①希望をまとめる!
どの場所をどのようにリフォームしたいのか。今の状態を全く変えてしまうのか、それとも思い入れのある場所を一部でも残しておくのか……。おおまかでもいいので希望や不満をまとめておくと、その後の相談や情報収集がしやすくなります。
②情報をあつめる!
雑誌やネット(SNSやハウスメーカーのHPなど)でリフォームしたいイメージや、使ってみたい設備機器(キッチンや風呂、トイレなど)の情報を集めておきましょう。目に見えるカタチで情報を揃えておくと、施工業者としてもお客さまの好みを把握しやすいですし、打ち合わせがスムーズです。
また、なるべくならショールームに足を運んで使ってみたい設備機器の使用感や大きさなどを確かめておきましょう。ちょっと面倒かもしれませんが、特に色味はカタログやスマホで見るのとずいぶん印象が違います。
ちなみに弊社には宇治市大久保に新設のショールームがあり、システムキッチンやユニットバス、ドアやサイディングのサンプルまで幅広く各種メーカーのおすすめ商品をご見学いただけます。お気軽にお立ち寄りください。
③相談先(施工会社)をさがす!
ハウスメーカーや工務店だけでなく、現在は家電量販店やホームセンターなど、ありとあらゆる業者がリフォームを請け負います。同じ内容の工事でも業者によって工法や施工手順、扱う機器が違うため、提示される見積金額もまさに千差万別です。少々手間はかかりますが、
比較検討するために最低でも2~3社から見積を取ることをおすすめします。
ちなみに電話やネットで気軽に見積依頼できるところもありますが、実際に現場を見ていないのでざっくりとした概算金額になることを否めません。
また、施工会社を直接訪ねる場合は、ご自宅の図面を持ち込むとより具体的なリフォームの相談ができるでしょう。
失敗しない極意/施工会社はヒトで決める!
さて、情報収集をあらかた終え、施工会社からの見積書が集まったらいよいよ業者選定です。もちろん見積金額は安ければ安いに越したことはありません。
しかし、最も重視していただきたいのは、社の代表としてあなたのもとにやってきた担当者自身です。
満足度の高いリフォームを完成するには、信頼のおける担当者に出会うことこそ一番の近道です。
そのための見極めポイントをここでお教えいたしましょう。
①希望した工事の内容が盛り込まれているか
リフォームの内容が細かく多岐に渡っても、当然ながらその内容が見積書に反映されていなければなりません。「あれだけ言ったのに希望した工事が含まれていない!」というときは、担当者がお客さまの話をよく聞いていない、あるいは理解していない可能性があります。
②見積書の内容をきちんと説明してもらえるか
頼んでもいない工事の内容が含まれていたり、他社と比べてあまりに金額が高い、あるいは安かったりした場合、担当者がきちんと説明できることが業者選定のカギとなります。また、問い合わせに対するレスポンスが早い、なんでも気軽に話しやすいなど、施工業者との相性も見極めポイントの一つです。
③ご近所に配慮ができるか
工事期間中だけでなく、下見や打ち合わせで施工会社の車が出入りする場合があります。そんなときでもご近所にひと言声をかけてくれるようなら、「仕事が丁寧」「礼儀正しい」「工事中もご近所トラブルになりにくい」などの判断材料になります。
その他にも弊社では1962年の設立以来、1万5000戸以上の新築戸建て住宅を手がけており、ご要望に沿ったさまざまな住まいのかたちを実現して参りました。また、希望される方にはリフォーム中の仮住まいをご紹介するなど、施工以外でもお客さまに寄り添った対応を心がけております。
それでは少し長くなりましたので、続きはまたの機会に。
次回は「プロが教える! リフォームの進めかた~後編~」として契約から工事の流れをご説明させていただきます。